人生どん底男の後悔日誌

32歳で人生転落、様々な人々の力を借りて償いの人生を生きていく男の日記です。

後悔日誌⑲「外の世界」「全てを救った言葉」「当たり前の幸せ」

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後悔日誌の更新となります。

 

今回は(R2.5.1)~3日分となります。

 

※良く質問のメールを頂くのですが

この後悔日誌は「創作」「投稿小説」ではありません。

全て実際に起きていた事象。

ノンフィクションです。

 

その日の出来事を纏めていた日記です。

 

※書いていた日記を基に誤字脱字を修正した読みやすい文章にしています。

※進展や特記出来るものが無い内容の日記の日は割愛しています。

※各日記のタイトルは整理しやすいように、それらしいものを付けています。

 

※そのため説明文的になりがちで、敬語ではありません。

ご容赦ください。

 

 

(R2.5/1)「外の世界」

5月がスタートしてしまった。

こうやって文字に起こしてみると・・・

 

改めて時間が過ぎたことを痛感し

心が焦る。

 

今日からは新しい部屋での生活がスタートした!

引っ越し(?)を見越してか、今日は仕事も休みだった。

 

朝6時に起床、そこからすぐに部屋移動を開始した・・・

のだが・・・

 

割り当てられた倉庫部屋は

正直人が住めるような環境では無かった。

 

・物が乱雑に置かれ

・足の踏み場もない

・カビの臭いが強く

・何かが動く影(恐らくネズミ)が見える

 

最初は「ここで住めるのか?」本当に不安だったが

必死に掃除をした。

 

まずは乱雑に置かれた荷物や布団を一か所に集め

足の踏み場を確保。

 

使うことになるであろう寝具をベランダに干し

部屋中に隅々まで掃除機をかけた。

 

カビの臭いの原因になっているであろう

カビまみれの壁はハイターを使ってとにかく拭く。

 

床も全てアルコール消毒をした。

 

そして倉庫内にあった使えそうなコンテナ

使えそうな家電を確保。

 

何とか人が生活できるような状況に整備ができた。

 

しかし、本当に大変なのはここからだった・・・

 

社長からは

「トイレとお風呂は備え付けのユニットバスを使って。」

 

そう言われていたので期待をしていたのだが・・・

「備え付け」とは名ばかり。

 

一旦外に出て、離れの様な所にそのユニットバスは有った。

それもとてつもない状況で・・・

 

ドアを開けた瞬間、何かが動く音。

 

ムカデ、良く分からない虫、ハエ、大きな蚊の様な虫。

その他、色々な生き物が大量に発生していた。

 

そこに入るのすらためらう様な惨状・・・

しかし、見通しが立つまでのトイレと風呂はここを使うしかない。

 

覚悟を決めて掃除をした。

 

ドアを少しだけ開けて殺虫剤を流し込んで・・・

しばらく待った後にほうきで虫の死骸を除去。

 

カビで真っ黒になってしまった壁や便器、そして蛇口は

カビキラーを使って綺麗になるまで必死に磨いた。

 

惨状にも驚いたけれども・・・

磨いた壁が元は白かった事に一番驚いた。

 

掃除中、駆除したと思ったムカデが数匹生きていたらしく・・・

二か所も刺された・・・

 

真っ赤に腫れて、滅茶苦茶痛い。

 

あとは何の虫かは分からないが

赤い点々の様な刺された跡が大量に足に出来ていた・・・

 

本当に、良くもまぁこんな状態になるまで放置されていたものだ・・・

 

通算7時間ほどかけて居室、バストイレ共に

何とか人が住める環境を作り上げる事が出来た。

 

とりあえず、当面の拠点を作ることが出来たことに

少しだけだが満足感を感じた!

 

ほんの少しね・・・

 

新しい拠点は、今までと違って・・・

 

「ものすごく静かだ」

 

今まで集中することのできる時間は限られていた。

だが、ここならば今までよりはより多くの時間を取れるだろう。

 

母が来るまでの間に・・・

何か思い出す事ができれば良いのだが・・・

 

引っ越し完了後は

調理場の人の勧めもあり外を散歩することにした。

 

そうだ、外出できるようになったんだった・・・

 

出発前には板長がいない間を仕切っている女性の主任さんが

 

「外に出たら若者らしく、コーラとか炭酸でも飲みなさい!」

 

と何と500円もくれた。

嬉しくて、ありがたくて泣けてきてしまった。

 

そして、実に一か月半ぶりに・・・

外の世界に出た。

 

外の世界は・・・

 

美しかった。

広かった。

良い匂いがした。

 

ただ「外に出た」それだけなのに感動した。

 

そしてその美しい世界を見て

 

「絶対にこの状況を打破しよう」

 

そんな決意が湧いた。

それと同時にまた泣けてきた。

 

散歩の目的地は出発前から決めていた。

近く(徒歩1時間位?)

にコンビニが有るらしい。

 

歩ていると、中間地点の自動販売機」が見えてきた。

 

普通の自動販売

普通に生きていれば、そこら中で見つかる物。

 

だが・・・ここでは違う

まるで自分達とは縁の無い物。

 

別世界の装置だ。

何だかとてもワクワクした・・・

 

ラインナップを見てワクワク

機械的なフォントやデジタル表示をみてワクワク

近未来を感じざるを得ない、POPをみてワクワク

 

ワクワクしながら何を買おうか真剣に悩んだ結果

何故かトマトジュースが無性に飲みたくなったので買った。

 

嘘っぽいと思われるかもしれない

「大げさだろ」と言われるだろう。

 

でも気を失いそうなほど美味しかった。

 

お茶か水。

それ以外の物が身体に染み渡っていく。

 

美味しすぎたせいか?

また涙が止まらなくなった。

今日は良く泣ける・・・

 

曲がりくねる林道

急な登り坂

急な下り坂

 

そのままかなりの時間を歩き

目的地のセブンイレブンについた。

 

・コンビニを示す大きな看板

・店前のコーヒーのPOP

・行き交う人々

 

何もかもが新鮮で強烈だった。

特に買い物がしたかった訳ではない。

 

ただコンビニが見たかった。

 

施設からそこまではかなりの距離が有った・・・

正直疲れた。

 

けれどもそれだけの価値はあった。

 

「人の住む世界」

 

それに触れる事が出来ただけで大満足だった。

 

暫くコンビニを見つめて余韻に浸った後。

帰りも同じ道を戻る。

 

正直疲れた。

 

だけど・・・

良い一日だった。

 

また行きたい・・・

いや行こう。

 

疲れもあるし、個室での就寝。

良く眠れそうだ。

(R2.5/2)「全てを救った言葉」

今日は「一応社員」としての初の出勤日だった。

朝7時から夕17時までのフルタイム労働。

 

「お手伝い」ではない!

それだけで気合が入る。

 

今までとは違い、新しい事もどんどん教えて貰えた。

 

今日は玉ねぎの仕込み。

お年寄りでも食べやすい「4分の1スライス」という切り方。

 

そして「キザミ食」と呼ばれる

喉に食事を詰まらせやすい人の為の食事の加工方法を教わった。

 

なんと初めて包丁を持たせてもらった。

 

玉ねぎの仕込みは・・・

板長が皮をむいた玉ねぎはツルツルできれい。

 

それに対し自分のは・・・

いびつで汚く、何だか汁が出てしまっていた。

 

皮の向き方でもここまで差が出る。

やはり料理は奥が深い。

 

頑張って習得していこう。

 

昼食時には何と板長が外に連れ出してくれた!

板長の車は外車では無いが・・・

 

外装、内装共に「高い!」と一目で分かる車だった。

 

行先は昨日のセブンイレブン

 

そこで昼食を買い

施設近くの大きな広場で二人で食べた。

 

その際に・・・

色々な話をした。

 

いや、一方的に聞いてもらった。

今まで自分の口からは出さなかった事・・・

 

・自分のしてしまった事

・それを信じられない事

・おかしな幻聴、幻覚の事

・こんな状況でも妻と子供達を心から愛している事

・そしてもう一度一緒になりたいという願い

・それを叶えようと考えている事

 

感情が爆発してしまった。

狂ったように泣きながら話した。

 

だけどこの人にはなぜか・・・

全てを正直に話さなければ失礼だと思った。

 

板長は壊れた様に話す自分の話を

黙っていながらも、眼を逸らさず聞いてくれた。

 

そして一通り自分がが話し終わると

言い聞かせる様に語ってくれた。

 

「全部話してくれてありがとうな」

「俺もな、離婚を三回もしてしまった」

 

「店が軌道に乗らなくて、ものすごい借金抱えたこともある」

「住むところが無くなったことだってある」

「生きるために調理じゃなくて溶接の仕事をしていたこともある」

 

「だけど這い上がることはできた」

「もう面倒くさくて辞めちまったけど店だって何件も建てた」

「今は人の喜ぶ顔が見たいが為にここで働いてるけどな」

 

「住むところだってしっかりあるし」

「欲しい物は我慢しないで買えるようになったし」

「車だって自分の好きな物を3年に一回は買い換えられる様になった」

 

「全てを投げ出して、楽になろうと考えた事だってある」

「でも諦めないで必死になった」

 

「必死になったから今があるんだ」

「お前がやっちまった事も良く分かった」

 

「だけどお前が言う通り、俺にはお前がそんな事を出来る人間とは思えない」

「泣いて、悩んで、苦しむ」

「本当に優しくて、本当に強い人間にしか全力でこの3つは出来ない」

 

「お前を見てると、この3つに全力だ」

「そんな人間にお前が言った様な事が出来るはずがない」

「きっと何かあったんだろう」

 

「改めて奥さんとお子さんへの気持ちも良く分かった」

「戻りたいって、痛いほど伝わってきた」

 

「だけど今は無理だ、時期じゃない」

「ハッキリ言う絶対に無理だ」

 

「だけどな大丈夫だ、この先なら絶対に叶う」

「そのために、少しの間ここで足元を固めろ」

「その後で、やっちまったことを塗りつぶすくらい家族に返してやれ」

 

知らなかった。

板長がそんな人生を歩んできたなんて・・・

 

高そうな車に乗って

身なりはこの施設に見合わない程ビシっとしてて・・・

 

ずっと所謂「成功者」そうだと思ってた・・・

でも違った。

 

語ってくれた言葉に

今は全てを救われた気がした。

 

そして・・・諦めなければ自分にもチャンスはあるのか!!

 

泣いた。

叫んだ。

 

ここに来てから何度も泣くことになった。

だけど今日ほど壊れたように泣いた日は無い。

 

家族への思いが爆発した。

 

何故苦しめ、悲しませた?

何故こふぉもたちを残して死のうと思った?

 

何故義父を騙した?

何故嘘を重ねて生きてきた?

 

様々な気持ちを爆発させた。

 

何で有れ、板長の言葉で全てをぶち破って進む決意も出来た。

感謝しかない。

 

目を背けるな

逃げるな

全てを受け入れろ

 

決して諦めるな

 

頑張ろう!

 

(R2.5/3)「当たり前の幸せ」

社員としての出勤二日目。

昨日の一件も有り、仕事には気合が入った。

 

お手伝い期間も有ったため

基本的な洗い物等は出来るようになっていたので

今日は包丁を使った作業をメインに教えて貰った。

 

包丁を持った記憶は正直ない・・・

とても、とても、とても難しかった。

 

同じ作業でも

自分は周りの4~5倍ほどの時間がかかってしまう・・・

 

足手まといになっている感じが凄く

悲しくなると同時に焦ってしまった。

 

そんな事をしている内に一日はあっという間に過ぎてしまい・・・

仕事が終わるころにはシャツが絞れるほどの汗をかいていた。

 

仕事の後は部屋を簡単に掃除し、シャツを洗う。

そしてシャワーを浴びる。

 

本当に幸せだ。

 

怒られもする

失敗もする

迷惑もかける

とてつもなく大変で疲れる

 

だけど、働かせて貰えるという事はとても幸せだ。

職場の一部として働き、糧と充実感を得る。

 

当たり前の事なのだが・・・

最高な事だ。

 

記憶を失う前の自分はどうだったのだろうか・・・?

 

どうであろうと

今後は一生、勤勉で真っ当に生きていこうと改めて思った。

 

そして今後の人生と命は・・・

妻と子供達の為に・・・

 

自分を受け入れてもらえる様に命をかける。

絶対にだ。

 

さて、また長い夜が来る。

 

この環境になっても、まだ思いだせたことは無い・・・

母が来る日が近づいている。

 

今日も深く考えよう。

思いだせ、思いだせ!

 

※以上が今回更新分の日記となります。

 

次回の更新は2日後を予定しています。

どうか読んでやってください。