人生どん底男の後悔日誌

32歳で人生転落、様々な人々の力を借りて償いの人生を生きていく男の日記です。

後悔日誌⑪「農作業」「死」「帰宅への兆し」

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後悔日誌の更新となります。

 

今回は(R2.4.8)~3日分となります。

 

 ※良く質問のメールを頂くのですが

この後悔日誌は「創作」「投稿小説」ではありません。

全て実際に起きていた事象。ノンフィクションです。

 

※書いていた日記を基に伝えやすくした文章にしています。

※進展や特記出来るものが無い内容の日記の日は割愛しています。

 

※そのため説明文的になりがちで、敬語ではありません。

ご容赦ください。

 

 

(R2.4/8)「農作業」

今日は自身の記憶に関する進展は一切なし。

昨日の今日だし、市役所からの連絡も無かったようだ。

 

最近、思っている。

というか感じていることがある。

 

それは、味は別として・・・

悲しくなる様なここの食事量で割と満足出来るようになってきた。

 

同室者にそのことを話すと

 

「体が弱まる兆候」

 

らしい・・・

 

胃が小さくなり、身体の維持に必要な食事量すら摂取できなくなる。

その兆候とのことだ。

 

「わざとそうさせて、逃げたり反抗する気力や体力を奪っているんだよ」

 

口調は軽い感じだったが、表情は固い。

そう本気なのか・・・冗談なのかわからないニュアンスで言われた。

 

怖い。

 

まぁ、そんなことも一つの理由だが

社会復帰したときの体力の低下を防ぐため。

そして万一の時にはここから逃げ出す体力を維持しておくため。

 

今日から施設の畑作業を手伝うことにした。

 

施設の敷地には結構大きな畑?

そんな感じの場所がある。

 

そこで果物や作物を栽培しているそうだ。

 

作業自体は簡単なのだが、ここでは自分は素人

同行した先輩の入居者2人が本当に丁寧に仕事を教えてくれた。

 

簡単とは言え、慣れていない+重労働な事もあり

とても大変だったが・・・

 

「生きている」

 

そう実感できた。

 

作業後に飲んだ普通の水道水でさえも・・・

仕事の後は忘れられない位美味しかった。

 

ちなみにここではジュースの類はほとんど手に入らないそうだ。

 

「代わりに水道水だけは飲み放題だよ。」

 

と笑いながら言われた。

 

こうなる前の自分がしていた仕事は思い出せない。

 

だが作物を育てて、それを誰かに食べてもらう。

こういった農業にとても興味が湧いた。

 

再就職するなら農業というのもありだろう。

子供達が自分のつくった野菜を食べるところを考えたら?

 

凄く嬉しい。

 

まぁ何をするにせよ0からのスタートだ。

何だってやれる。

 

日中の農作業のお陰もあって

今日は時間が流れるのが本当に早かった。

 

そして今、就寝前の時間に至る。

 

ただこうやって、夜になると・・・

色々な感情が自分を襲う。

 

早く帰りたい。

 

妻には謝罪と、今後絶対に幸せにすると約束。

母には謝罪と、感謝を伝えたい。

 

子供達には・・・

謝罪と、とにかく抱きしめたい。

 

みんな、本当にごめんなさい。

早く帰れる日を祈って。

 

おやすみなさい。

 

(R2.4/9)「死」

今日は気分が沈む。

入居者の一人が亡くなった。

 

入居者のリーダー格の人が教えてくれた。

 

驚いた話だが・・・

ここでは「終了」「卒業」と言うらしい。

 

みんな(意志のハッキリしている人)は誰もが

これまた驚いたことに

 

「ここを出ていける」

 

そう羨ましがっていた。

 

なんで?

死んでしまったんだぞ?

 

施設内で情報が伝わるのは早い。

 

「地獄耳」「情報通」

 

と呼ばれる人がいるそうだ。

その人達の話を聞くに・・・どうやら朝5時位に亡くなったそうだ。

 

特に驚いたことがある。

 

業者が遺体を引き取りに来るまでその人は

居室のベッドにそのまま「置かれて」いたらしい。

 

出棺はお昼だった。

 

一部の人は黙祷し、一礼をする。

それ以外の人は・・・

 

「ねぇごはんは?」「おせぇな飯」

 

確かにお昼の時間と被ってはいた。

だが全く気にもしていない。

 

施設の性質上仕方がない+数が多いのは分かる。

しかし、人の死と言うものはこんなものなのだろうか?

 

暗い気持ちになった・・・

 

そして自身の身体にも日々変化が有る。

体中がかゆい。

 

シャワーを浴びれる日が限られているせいか・・・?

それとも何か別の原因か?

 

皮膚がウロコの様にパリパリになってきている。

動くだけで粉の様な物が宙に浮く。

白いパウダー状の物が、黒いクロックスをコーティングするように付着している。

 

認めたくは無いが、自分の身体から異臭がしているのが分かる。

 

きっと、このままここ以外・・・

人前にでたら周囲は自分を避けるだろう。

 

家族と再会できた時

この状態が回復していなかったらどうしよう・・・

 

今日も市役所からの連絡は無い。

 

妻に、子供に、母に。

早く謝りたい。

 

一度は母の話で抑え込められたが・・・

 

進展が無い状態が続く場合も考えられる。

ここを逃げ出す準備は進めておこう。

 

(R2.4/10)「帰宅への兆し」

今日、また一人入居者が亡くなった。

 

本当に情報が回るのは早い。

しかもかなり詳しく伝わっている。

 

どうやらまだ暗いうちに亡くなり

業者が来るまでの約12時間近く・・・

 

今回も居室に「置いてあった」らしい。

 

同室者はその隣で・・・

平気で食事や日常生活をしていたそうだ。

 

正気じゃない!!

 

出棺の際には例の食事のことしか頭にない女性が出てきた。

 

「この人も、悲しいのだろう」

 

そう思ったよ。

でも違った。

 

「お供えは団子?大福?」

「何日供えるの?」

「もらえるんでしょ?」

 

人の命、その終わり際。

死とは、こんなものなのだろうか?

 

命って何なんだ?

嫌な気分に陥った。

 

しかし、今日は嫌な事だけではなかった。

 

14日の火曜日、母親が来てくれるらしい!

 

市役所で一度話し合いをして

両社が同意をすればそのまま帰宅。

 

そういった流れになるそうだ!

 

母さん・・・

本当にごめんなさい。

 

あの時、自分は一度死を迎え

本当の意味で生まれ変わったよ。

 

もう二度と失敗はしない。

もう二度と誰も悲しませない。

 

約束する。

 

少し怖い気もするけど

会えるのを待っています。

 

 

※以上が今回更新分の日記となります。

 

私用にて更新が2日ほどできなくなると思います。

そのため次回の更新は3日後を予定しています。

どうか読んでやってください。