人生どん底男の後悔日誌

32歳で人生転落、様々な人々の力を借りて償いの人生を生きていく男の日記です。

黒猫 私のもう一人の家族

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皆様こんばんは。

突然ですが、私は猫が大好きです。

 

 

車の下に猫が居たりすると、頭を車の下に近づけて猫に挨拶しようとしてしまいます。

 

今日は朝から沢山の猫を見かけたので・・・

少し・・・

猫にまつわる出来事を思い出してしまいました。

 

 

私は記憶を失って以降・・・

 

きっかけは分かりませんが

何かの拍子で記憶がフラッシュバックの様に再生される時があります。

 

その再生が起きると。

信じてもらえないでしょうし、信じられない様な話ですが

 

「まるでその場に戻ったように記憶に触れられる」

 

本当に不思議なんです。

 

・どんな場所か?

・周囲にどんな人がいるか?

・会話ならその内容

・触れたものの感触

・場所の匂い

・物の味

・周囲の音

 

そういった物がはっきりと再生されます。

 

度々、私はこの現象によって記憶を取り戻してきたのですが

ここ最近では回数が減ってしまっていました。

 

ですが、はっきりと自分の記憶を蘇らせてくれます。

 

前回このフラッシュバックが発生した際には・・・

絶対に忘れてはいけない記憶をハッキリと思い出させてくれました。

 

少しそれに関する話を書かせてください。

 

(今後、後悔日誌でもより詳しく書いていきますが。)

 

記憶を失くし、何も分からない。

絶望の中にいた私は、日々の生活の中で黒猫の幻覚を何度も見る様になります。

 

※幻覚と言っても以下の様にはっきりと特徴が分かる。

 

・身体はふっくら。

・毛並みは綺麗。

・キリッと鋭い目。

・しっぽの先端が折れてフックの様になっている。

・鳴き声まではっきりと聞こえる。

・明確にこちらを目掛けて近づいてくる。

 

幻覚と分かったのは、誰に聞いても「ここに猫なんていないよ」と言われる。

密室の中にも突然現れる。

それが理由でした。

 

最初は不吉の前兆かと思い、気味が悪くて仕方なかった。

近づいてくる幻覚を追い払ったりもしました。

 

それでも何度も何度も黒猫は現れました。

 

気分が良いものでは無かったのですが。

幻覚である以上追い払うこともできない・・・

気にしても仕方ないため、無視を決め込んでいました。

 

そして、それから少しの期間が空き。

とある出来事が起こります。

 

 

記憶を失くしてから初めての母親との面談です。

 

知らされる真実に絶望する私。

母親もまだ私が異常な状態、人間だったとは知らず

記憶喪失も全てから逃げる嘘だと思っているためヒートアップ。

 

終始目も合わせてくれず

冷たい、でも強い口調で様々な事を突きつけます。

 

辛かった・・・死にたくなった・・・様々な思いが駆け巡り・・・

こちらも感情が爆発して強い口調で母親にぶつけてしまいます。

 

「私はおかしい人間なんです、幻覚だって見える!幻聴だって聞こえる!」

「ずっと黒猫がね!部屋で私を見張っていて近づいてくるんですよ!」

 

※この時、私は母を母親と認識出来ていなかったため敬語です。

 

すると母は目を「ギョッ」と見開き、何だか困惑した様子。

明らかに今までとは違う態度で私に語りかけます。

 

「あなたはね・・・本当に黒猫に何の覚えもないの?」

 

正直何を言っているか分かりませんでした。

 

「本当にわかりません・・・」

 

そう答えるしかない私。

 

「これに何か覚えは・・・?」

 

母は少し声が震えていました。

 

母は携帯を取り出し一枚の写真を見せます。

 

そこには一匹の・・・黒猫

 

ふっくらとした身体

写真でも分かる綺麗な毛並み

キリッとした鋭い目つき

 

そして・・・

 

先端が折れたフックの様な特徴的な尻尾

 

全てが幻覚の黒猫と同じ・・・

 

全身から血の気が引いて

絶句と言うのでしょうか?

何も喋れなくなったのを今でも覚えています。

 

「あなたがね・・・ずっとずっと子供達と一緒なくらい大切にしていた子よ・・・?」

「本当に何も覚えてないの・・・?」

 

あの時の母親の表情と目線。

死ぬまで忘れられないと思います。

 

私は、大切な大切な。

妻と子供達。

だけでなく・・・

 

大切なもう一人の家族まで忘れてしまっていたのです。

 

それどころか・・・

 

「不吉の前兆」

「不気味」

 

追い払ったりもしてしまいました・・・

 

ごめん・・・ごめん・・・本当にごめん・・・

 

結局この日は、思い出すことはできなかったのですが。

そこから少し日々が流れ

 

冒頭で書きましたフラッシュバックが発生します。

 

一瞬?でもはっきりと流れ去っていく記憶の中で。

 

私はこの子を・・・

 

・死にかけている所を拾ってきた事。

・元気になるまでほぼ毎週病院通いだったこと。

・生後一ヵ月にも満たなかったため毎日ミルクをあげていたこと。

・人間の様に、家族として扱いずっと一緒に居たこと。

・子供が産まれてからは「息子」として分け隔てなく愛情を注いできた事。

 

全てを思い出しました。

 

毛並みの感覚だってこの手に感じました。

鳴き声だってはっきり聞こえました。

こっちを薄目で見つめて「撫でてほしい」の目線だって見えました。

猫の舌は舐められると痛い・・・その痛みすら感じました。

 

「今までごめんね・・・本当にごめんね・・・」

「長年一緒に居た我が子を忘れるなんて最低だ・・・」

 

そう謝罪すると同時に・・・

 

「あの幻覚は・・・私を迎えに来ていたんだ・・・」

 

全てを悟り・・・我が子に感謝しました・・・

 

様々な感情が溢れ、しばらく泣き崩れ悔やみに悔みました・・・

 

 

後に母から聞いた話。

今はとある所で面倒を見てもらっているそうなのでとりあえずは安心です。

 

それでも私がしてしまったことは消せない。

ならどうすればいい?

 

「一刻も早く、会いに行ってあげる事」

 

それが私がこの子にできる最大の償いでしょう。

 

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家族に猫も人間も関係ありません。

言葉は分からなくてもしっかり謝罪しようと思います。

気持ちは・・・きっと伝わると思います。

 

今ではこの子との再会と言う目標も私の原動力になっています。

 

でも・・・

残念ですが・・・猫の寿命は私達より短い。

そういった意味でも私は急がなければなりません。

 

 やるべきこと

成すべきことが沢山ある。

 

だからこそ、これからも私は歩みを決して止めません。